栄養科(摂食・栄養指導)
栄養科は、医師の指示に基づき、障害児(者)の個人に合わせた食事作りに取り組んでいます。
また、身体に必要な栄養と食を通じた楽しみの提供と、安全は食事形態の工夫で、毎日の生活を支える身体の維持をお手伝いいたします。
ご入所・通所の皆様へのサービス
- 1 毎日の食事提供
ご入所の皆様には、経管栄養食を含めて、1日3食と毎週水曜日には「手作りおやつ」を提供しております。
食事の特徴
- 療養生活を支えるために、アセスメントに基づいた栄養管理ケース会議に合わせて身体測定や客観的栄養評価を行い、体調・体重維持を目標としています。
- ご入所の皆様個々の摂食嚥下機能に合わせた食物形態
管理栄養士のミールラウンドや、摂食ワーキング評価を受けて、機能にあった食物形態の食事を提供します。
また、発達期の小児や、味覚刺激を楽しむ方を対象に、経管栄養者に昼食で併用食をご用意します。 - 生活を豊かにするためのメニュープランニング
- 2 経管栄養食の充実
特徴
- ライフステージに沿った栄養剤を選択する
- 重症心身障害児(者)に不足しがちな栄養素に配慮する
- 多種の栄養剤を組み合わせて使用することで栄養素のバランスを整える
- 胃瘻注入用に濃厚流動食を用意する
- 可能な範囲で経口食やデザートをご用意する
また、併用食をご用意し、発達期の小児・経管栄養者の経口栄養移行を支援します。
を実践しています。
- 3 摂食嚥下障害対策部会・摂食ワーキンググループ
医師・療育部スタッフ・リハビリ科と歯科と協働し、入所者の摂食嚥下機能維持の支援と、味覚を通じたQOL向上のための取り組みを行っています。
実際の活動
- 毎月4名程度の入所者をラウンドし、摂食環境の適時調整を行う
- 2回/年程度の研修でスキル向上に取り組む
- 1回/月の摂食ワーキンググループ活動で、課題に取り組む
- 「摂食嚥下通信」を通じて、摂食情報の共有化
- 4 乳幼児通所者の在宅食支援
胃瘻注入食の提供と、作成のための情報を提供しています。
栄養科のサービスや新たな取り組みは、この様なパンフレットで入所の皆様にお知らせしています。
外来の皆様への支援
- 1 個人ごとの栄養相談(食事相談)
医師の診察後に、1枠=1時間の予約性です。
摂食・嚥下に適した食物形態の紹介や、ダイエット・生活習慣病・その他の疾患について、毎日の生活で無理なく実践出来る具体的な食事療法を、ご一緒に考えて参ります。また、医師の指示を受けながら、
- 重症児の発育・発達に必要なエネルギー量や栄養素・栄養補助食品について
- 重症児の食生活環境について
- 偏食対応について
情報を提供すると共に、支援します。
- 2 摂食外来(もぐもぐ)
- 外来患者様の「食べること」「飲むこと」など食事に関する様々な問題に対して、多職種の専門職員(医師・歯科医師・歯科衛生士・栄養士・言語聴覚士・作業療法士)と協力して摂食の指導を行っています。
- 各専門職員の評価に基づいて指導方針を検討して、ご家族などに具体的な援助方法(姿勢・口腔に対する間接訓練・食事形態・摂食介助方法など)のアドバイスや練習を実施します。
- 毎月 第1・3金曜日午後、第5水曜日午後に実施しています。
- 3 嚥下造影検査VF・嚥下内視鏡検査VEの検査食提供
安全な造影剤入り食物(ゼリー・フルーツペーストなど)を提供いたします。